中央テレビ財経が23日、米ケーブルテレビニュースネットワークを引用して報じたところによると、オレオやキャドバリーなど多くの有名食品ブランドのメーカー、億滋国際は欧州市場で3.375億ユーロ(約26億4000万元)の罰金を科された。
欧州委員会の競争担当委員であるマーガレット・ウェスタグ氏は同日、声明の中で、億滋国際が欧州連合加盟国間のチョコレート、クッキー、コーヒーの貿易を不法に制限しており、関連製品が一部の国で高い価格を維持していることが分かったと述べた。
また、中新経緯引用ロイター通信によると、欧州委員会は、億滋国際が反競争取引に参加し、その主導的地位を乱用し、欧州連合独占禁止法に違反していると明らかにした。億滋国際が誤りを認めた後、同社に対する罰金は15%減少した。
報道によると、欧州委員会は2021年にこれについて本格的な調査を開始し、調査の結果、億滋国際は小売業者が欧州連合加盟国間でより低価格で自由に購入することを阻止した。欧州委員会は、この行為は違法であり、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、ルーマニアなどの欧州連合国の消費者の利益を損なっており、これらの国のチョコレートバーなどの価格は相対的に高いとみている。
億滋国際が4月末に発表した2024年1季報によると、同社は純利益92.90億ドル、純利益14.16億ドルを達成した。さらに早い2023年の年報によると、同社の純収入は360.16億ドルで、前年同期比14.35%増、純利益は49.59億ドルで、前年同期比82.5%増だった。
億滋国際年報スクリーンショット
公開資料によると、億滋国際の前身は世界をリードする食品会社であるクラフト食品で、2012年10月に独立系上場企業2社に分割され、北米向け雑貨事業はクラフト食品の名前を踏襲しているが、世界市場向けのスナック菓子事業には新しい名前である億滋国際がある。億滋国際は世界最大のチョコレート、ビスケット、キャンディメーカー及び第2位のガムメーカーである。