【ガイド】減り続ける!バフェット氏は約3億7000万ドルを現金化した
米国証券取引委員会(SEC)が現地時間10月18日に発表した文書によると、「エクソダス」ウォーレン・バフェット傘下のバークシャー・ハサウェイ社は10月15日、1株平均42.5472ドルで米銀行株869.4538万株を売却し、3億699万ドルを売却した。
(出典:米SEC公式サイト)
数回の減少で100億ドルを超えた
持株比率を10%の重要な敷居以下に下げる
バフェット氏の米銀行に対する減持はしばらく続いている。
今回発表された減持は、バフェット氏が今年7月中旬以来、米銀行に対する16回目の減持を発表したものだ。統計によると、バフェット氏は累計100億ドルを超えた。
今回の減持後、バークシャー・ハサウェイ社のバンク・オブ・アメリカに対する持ち株数は7億7500万株に、持株比率は9・97%に低下し、10%の重要なハードルを下回った。
米SECの関連規定によると、ある会社に対する持ち株比率が10%を超える場合、2営業日以内に関連取引を開示する必要がある。持株比率が10%を超えなければ、取引状況を速やかに開示する必要はなく、後続の四半期報告書で開示することができる。これは、バフェット氏が米銀行株を再売却すれば、市場はこれほど迅速に知ることができないことを意味している。
バフェット氏は2011年に米銀行に初投資し、当時50億ドル相当の優先株と引受権証を購入し、サブプライムローン危機における市場の自信を奮い立たせた。2017年、バフェット氏は株式引受権証を普通株に転換し、バークシャー・ハサウェイ氏を米銀行の筆頭株主にした。2018年と2019年、バークシャー・ハサウェイは米国の銀行株をさらに買い続けた。
これまでバフェット氏は米国の銀行を偏愛してきたようだ。バークシャー・ハサウェイが渡した13 Fによると、バンク・オブ・アメリカは今年6月30日現在、バークシャー・ハサウェイ社の3番目の在庫で、上位2人はアップルとアメリカン・エキスプレスだった。
バフェット氏の大口減持が市場の注目を集めている
バフェット氏のバンクオブアメリカへの売り注文は、多くの同銀行の株主を不安にさせている。特に、現在の米国経済の先行きが不透明な状況を背景に、市場は依然として米国が衰退リスクに直面する可能性を懸念している。
今年、バークシャー・ハサウェイ社は米銀行のほか、アップル株も大幅に減少した。今年上半期、バークシャー・ハサウェイはシーズン2で史上最大規模の株式投げ売りを行い、保有していたアップルの株式を約半分(55%)減らした。これにより、6月末現在、バークシャー・ハサウェイの現金準備は2769億4000万ドルに増えた。
Gabelli Fundsポートフォリオマネージャーのサイクス(Macrae Sykes)氏は、「米国を代表する投資家の1人が株式を売り始めると、市場恐慌を引き起こす」とみている。
売却の理由については、バフェット氏は具体的に説明したことがない。ただ、アップルやバンク・オブ・アメリカなどの株式を売却した一部の理由は、現行の税法が来年末に期限切れになると企業税率が上昇すると考えているからだと述べていた。
アナリストは、バフェット氏は米銀を10%未満に減らした後、「沈黙式」の減倉を続ける可能性が高いとみている。また、注目すべきは、バフェット氏が1989年以来保有していたウェルズファーゴ(Wells Fargo)の株式もここ数年で減少し始めていることだ。また、現在もポートフォリオには約35億ドルのシティバンクの株式が残っている。
市場は同様に好奇心があって、大金を手にしたバフェットの次の動作はどこを指しているのか。
バークシャー・ハサウェイは4月に2633億円規模の円建て債券の発売を開始したと業界関係者は分析している。2019年以来最大規模の募金計画だ。バークシャー・ハサウェイは10月10日、総額2818億円の円建て債券の発売を決定した。これにより、バークシャー・ハサウェイが2024年通年に発行した円建て債券の総額は5451億円に達し、初めて債券を発行した2019年の4300億円を上回り、過去最高となった。
バークシャー・ハサウェイ氏は2024年2月に恒例の「株主への公開書簡」で、日本のほとんどの投資先は社債を通じて資金を調達していると述べた。これは、今回発行された債券が日本株への投資にも使われるだろうとの市場の憶測を呼んでいる。