ソニー(SONY.N)傘下の最新世代ゲーム機プレイステーション5(以下「PS 5」)が発売されて4年目にして、ついにバージョンアップした廬山の正体が明らかになった。
ソニーは現地時間9月10日、PS 5 Proに関する情報を正式に公開し、11月7日に発売すると発表した。販売価格は米国版699.99ドル(約4976.79元)/英国版699ポンド(約6512.02元)/欧州版799ユーロ(約6277.74元)/日本版119980円(約6036.19元)。現在、国内版PS 5 Proの価格は発表されていない。
(図:PS 5 ProとPS 5通常版比較図ソース:ソニー公式サイト)
公式に公開された1分間の紹介ムービーで、ソニーはPS 5 Proを「ホストゲーム分野の次の飛躍」(The next leap in console gaming)と呼んでいる。PS 5 Proの新機能について、ソニーインタラクティブエンターテインメントプラットフォーム事業部の西野秀明最高経営責任者は公式サイトで、PS 5という機種で60 FPSのフレームレートでより忠実度の高いグラフィックスを実行し、開発者やプレイヤーのニーズに対応するために、アップグレードされたPS 5 Proは主に3つの重要な機能で実現されていると指摘した。
一方、PS 5 Proは従来のグラフィックスプロセッサ(GPU)をアップグレードした。PS 5 ProのGPUは通常版PS 5本体より67%増加した計算ユニットで、メモリ速度は28%向上し、ゲームのレンダリング速度を45%向上させることができるという。
一方、ソニーはPS 5 Proにおいても光線追跡機能をアップグレードし、通常版本体の2倍から3倍の光追従速度を実現した。
また、ソニーはPS 5 Proで自己研究人工知能駆動「PlayStation Spectral Super Resolution」を使用し、機械学習技術に基づいて、画面の詳細を増やして画像の鮮明度を向上させた。
PS 5の通常版の販売台数を見ると、4年間のライフサイクルで出荷台数に疲れが出ている。これに先立ち8月7日、ソニーが発表した2024年Q 1財務報告(2024年4月1日から2024年6月30日)によると、2024年6月30日現在、PS 5本体の出荷台数は6170万台に達し、第1四半期のPS 5出荷台数は240万台で前年同期比27.3%減少し、2023年同期の330万出荷台数に比べ90万台減少した。
PS 5 Proの発売時期と関連パラメータが公開された後、9月10日の日米株終値までソニー株価は小幅に上昇し、92.98ドル/株、2.12%上昇した。
ソニーが発表したPS 5 Proの本体図を見ると、外観は通常版PS 5とほぼ一致しており、体積は通常版PS 5よりやや大きい。しかし、特に注目すべきは、5000元のPS 5 Proで、本体にディスクドライブを設置していないことだ。
この重大な変更について、西野秀明氏も本文で、PS 5 Proにはオプティカルドライブは設置されていないが、需要のあるユーザーは個別に外付けオプティカルドライブを購入することができると述べている。PS 5 Proとセットになった4 K Blu-rayドライブの価格は79.99ドル(約569.03元)だという。これは、ユーザーがPS 5 ProでゲームCDでゲームを起動するには、少なくとも779.98ドル(約5548.54元)のコストが必要であることを意味しています。
避けられないのは、PS 5 ProがCDドライブのセットアップを本体から取り消すという決定で、業界内とユーザー間の議論を呼んでいることだ。通常版PS 5の発売当時を振り返ってみると、ソニーはゲーム本体で「脱光ドライブ化」の歩みをこれほど大きくしていなかったが、機種を光学ドライブ版と光学ドライブを持たないデジタル版に切り分け、ユーザーに選択の余地を与えた。
しかし、PS 5 Proがオプティカルドライブとの「切断」を開始したことは、実体ゲーム産業の縮小である。
2023年から現在に至るまで、GameStop、Tescoなどの大規模な実体ゲーム小売業者は、実体ゲームの販売規模を縮小したり、人員を削減したりすることを選択している。ゲーム産業アナリストのMat Piscatella氏は、デジタル版ゲームは今後2年間で爆発的に成長すると予測している。2028年になると、ほとんどのXbox、PSゲームはデジタル版のみがリリースされ、比較的保守的な任天堂は実体版ゲームのリリースを維持し続けるだろう。
デジタルゲームの需要が実体ゲームを抑えていることを除いて、あるコンシューマーエレクトロニクス業界のベテランアナリストは21世紀の経済報道記者の取材に対して、開発コストから考えて、光学ドライブコンポーネントのコストは低くなく、光学ドライブを取り消すことでPS 5 Proの生産コストを下げることができ、それによって定価上の優位性があると分析した。「同時に、ソニーは購読制PS Plusサービスにもっと力を入れることができ、それによってソフトウェアサービスの収入を増やすことができる」と指摘した。